〔日記〕自分のことを知らない
この2年ほど、自分の中にずっと「労働とケア」がテーマとしてあり、それを試行錯誤しながらの日々を過ごしているのだけれど、なかなかうまくいかない。
うまく行くような希望が見えた1週間後には破綻する、その繰り返し。なかなか「ベストなやり方」にはたどり着かない。
15歳の頃から労働を始め、10年以上、働けるだけ働いていた。
時間の隙間があればアルバイトのシフトを入れなければいけない、そうしないと生活ができなくなる、となぜか思い込んでいた。
朝から晩までどころか、朝から次の朝まで働いていた期間もあったけれど、その10年間以上、自分の身体のケアなどしたこともなかった。
人の身体にケアが必要だということを知ったのは、2年前くらいのこと。
それから、人が動くためにはお手入れが欠かせないこと、休息の時間を多くとる必要があることなどを知った。
2年前から人間として生きるようになったと言ってもいいくらい、私は人間のことを知らなさ過ぎた。
だからまだ分からないことばかり。
調子よく漫画を描き進められ、このまま完成まで突っ走るぞ！とワクワクしていた次の日から、ぐったりして漫画が描けなくなった。
8時間寝ないとまともに動けない、と思っていたのに、今は12時間眠らないとまともに動けない。
12時間寝ても、まだベッドでごろごろしたい、という気持ちになる。実際にベッドでごろごろするとすごく気持ちがいい。
ごはんを用意するのがめんどうくさい。ごはんを1人前食べられない。でも果物ならいくらでも食べられる。
これってどういうこと？
私は漫画を完成させたいのに。
絵の具を出して絵とかも描きたいし、規則正しく寝て起きて、3食食べて元気になりたいのに。
全然思っていることと違くなる。
自分のことが全然分からない。
でも私はまだ、人間として3年目なんだ。
そう思えば分からないことがいっぱいあっても仕方ないように思える。
これから知っていけるのかな？
桃を食べて、ネームを完成させたい。
そういう自分になるためには、あとなにが必要なんだろう？
今日も12時間近く寝て起きて、桃と沖縄のお菓子『天使のはね』を食べて漫画読んでごろごろしてる。
あまり自分を責めたくはないが、もうそろそろ漫画描きモードになってほしいのだけれど。
〔日記〕これだよこれ～！
今日は身体がだるく、約束していたことも予定通りこなせず、朝から落ち込んでいました。
布団の上でうねうね動いて身体を緩める体操をしながら、喫茶店に行くための自転車こぎエネルギーがたまるのを待っていました。
「まあいいだろう」というところで自転車にまたがり、喫茶店に着いたところでドッと疲れが出てしまい、「やばい…今日外に出たの失敗だったかも……やっちまった…」と後悔しましたが、机の上に紙とペンを出したらなんだかやれそうな気持ちが湧いてきました。
（しかし机の上に紙とペンを出す前に2時間くらい日記を書いたりゲームをしたりして遊んでいました）
そして2軒目の喫茶店で前日譚の方の修正ネームが完成！
めちゃくちゃハッピーな気持ちで喫茶店を出ました。
そのまま夜ごはんでも買うか～とスーパーに寄ったら可愛いお花を発見！さらにハッピーな気持ちに！
修正ネームが完成したうれしさで完全に舞い上がり、浮かれて桃も買ってしまいました！
あとこの美味しそうなのも買った！
どんな味だろう～？飲むの楽しみだな！
帰り道に自転車をこぎながらも、超ハッピー♪ラ～♪♪♪っていう感じで、やっぱりこういう気持ちになってこそ「完成した」と言えるね！！と改めて思いました。
自分がうれしくてハッピーな気持ちになっちゃう完成こそが完成だ！！
気分は最高！！！イェイイェイ♪♪
明日は後日譚の方の修正ネームを完成させる！
こっちもがんばるぞ！ワクワクする～♪
〔日記〕大事なこと
先日、同人誌のネームが全部出来上がりました。
でも、出来上がったものは全然面白くなくて、すごくショックだった。
私は物語の核となる場面を描くのが下手。なんだか盛り上がりに欠ける。
コマ割りも下手だ。演出も下手。本当につらくなってしまった。
私が描こうとしたことは、もっと面白いものだったはずなのに。それなのに私の能力不足でそういうふうに描くことができない。
悔しくて色んな人の前で駄々をこねて騒いでしまいました。
完成したものが全然面白くなかったショックで自暴自棄になってしまったけれど、一晩寝て起きたら「そうはいってもやっぱり楽しいものを形にしたいな」と思いました。
みんなに読んで欲しくてたまらないとっておきの同人誌を作りたい。
それから数日、いっぱい寝たりヨガをしたりマッサージを受けたりしているうちに、みぞグミは閃きました！
まだ面白くするチャンスは残されていそうです。
今回、120ページのネームを描き上げてみて気づいたのですが、私はどうやらある種の感情をえがくことが不得手みたいです。
ある種の、といっても、実はそれが何なのかはまだはっきりと突き止められていません。
でも、自分にはどこか感情をフラットに保とうとするところがあり、それが漫画にも出てしまっている、と思いました。
描く人の生き方が漫画に出るのは面白いことですが、今回のことに関しては私は改善したいです。
この同人誌に出てくる人たちは、もっと色んなことを深く感じ、それがもっと表に現れる人だと思ったからです。
そこに気づいてから、「ここは本当はこう描ける！」というのが少しずつ頭の中に出てきました。きっと、まだ登場人物たちに近づくことができる。
そんなわけで、今週いっぱいはネームの修正に取り組もうと思います。
来週からは作画に入れたらいいな。
ところで、オリンピックを開催するのはやめろ。
ほんとうにつらい。
これ以上苦しみたくないし苦しむ人を見たくない。
このままではオリンピックだけでなく、スポーツまで本気で嫌いになりそうだ。
オリンピックさえなければ苦しまなくていいことがどれだけあったのだろうと考えるとそのたびに泣いてしまう。
苦しいとかしんどいとかこんなのおかしい、をため込むとさらに健康を害してしまうので、ちゃんと外に出していこうと思う。これ以上私の具合を悪くしないでくれ。
どうやったらオリンピックをやめられますか？助けて下さい
〔読書BLOG〕しあわせは食べて寝て待て
『しあわせは食べて寝て待て』 著／水凪トリ
今さっき読み終えたばかりです。
“かつての私”や“昨日の私”に寄り添ってくれる漫画とは今までたくさん出会ってきたけれど、こんなにも“今日の私”に寄り添ってくれる漫画があっただろうか、と感動してしまいました。
難病だけれど障害年金が出るほどの重い症状はなく、フルタイムで働くことはできないけれどまったく働けないわけではなく、そういったグレーの場所に立っている人の物語が、驚くほど今の私の心の拠り所になってくれました。
困っているのは間違いないのに、社会保障とか公的な制度といった枠に入れない人というのはきっとたくさんいて、それはすごく孤独な気持ちだと思います。
そんなのは、困っている人の実情に合っていない制度に問題があるのだけど、そうはいっても制度や構造が変わるまでには時間がかかります。
私も、早く社会を変えてやりてえ！！我に力を！！！という気持ちでいっぱいですが、毎日12時間寝るわごはんは食べられないわというのが現状。
そういう、「私なんか気持ちだけで、実際は社会的にも人間的にもだめだよね……」という暗い気持ちに灯りを灯してくれたのがこの漫画でした。
まず、今日を明日に繋げていこうという元気がもらえたんです。
私はこの漫画を読んでいるあいだずっと目が震えていて、読み終えた後には少しずつ元気が湧いてきました。
きちんと炊いて食べる自信がなくてずっと切らしていたお米も買って帰ることができましたし、色んな地方の食材を扱うお店に入り、欲しいなと思ったものを買ってみることもできました。
張り切って自炊しようかとも考えたけれど、最初から飛ばし過ぎてできなかったら心がくじけてしまうので、日持ちのするものだけ選びました。
今、このはぁぶ緑茶を飲みながらこのブログを書いているけれど、美味しい～。ほ～。
この純黒糖を使って、去年もやった黒糖ブルーベリー酢づくりもやるつもりです。
何年か前に、松虫さんと嘉村さんと一緒に薬膳鍋を食べた時から、薬膳って興味あるな～と思っていたので、そういうところもすごく楽しかったです。
ここ数日、現代日本で生きるのはもう無理じゃないかな……とふさぎ込んでいましたが、また今日から、自分～ヨシヨシ～って感じに励まして栄養あげてやっていくか！という気持ちになれました。
すごくすごくおすすめの漫画です。
余裕ができたら薬膳の勉強もしてみたい！
追記：
絵もすごくすてき。
おちつく筆致です。
作者の方がツイッターに一話目を全部上げていらしたので、リンクを貼っておきます。
自分にとってのしあわせを、１から紡ぐ話① pic.twitter.com/oyVFbomj35
— 水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」 (@mizunagitori) 2021年5月5日
