田川とまた先生の『ひとりぼっちで恋をしてみた』2巻を読みました。
相変わらず、私は主人公の野田有紗ちゃんのことが全然好きになれない。
でも相変わらず、野田有紗ちゃんの紡いでいく物語に目が熱くなり、胸を震わされてしまう。
まるで有紗ちゃんは、「万人に好かれるとかじゃなく、懸命に、ひたむきに生きること、それがいいんだよ」と教えてくれているみたい。
むしろそういう風にしか人って生きられないものでしょう、という真実を、捨て身で私たちに見せてくれているみたい。
だから読後に残るのは、頑なで思い込みが激しくて見当ちがいなことばかりして場を引っ掻き回しす有紗ちゃんに対する苛立ちとかではなくて、「人が一生懸命生きているって、それだけでなんかすっごく………、」という気持ちなのかもしれない。
好きになれない女の子の物語を愛おしく思うことができるなんて、私は知らなかった。
2巻に進んでも、やっぱり相変わらず有紗ちゃんのことは好きになれずじまいだった。
それでも私は今回も思わずつぶやいてしまう。
「有紗ちゃん、ガンバレ」と。