みぞグミBLOG

描いた漫画/読んだものについての感想/日記を置いています。

〔読書BLOG〕婚活バトルフィールド37 3巻

婚活バトルフィールド37 3巻 著:猪熊ことり

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大好きな漫画の3巻が出ました!
今回も読みごたえたっぷりで、笑いすぎてかなり疲れました。

赤木さんや青島さんを見て、「なんてひどい言葉遣いをする人たちなのだろうか…!」と思うのですが、そこが面白く、ゲラゲラと笑ってしまいます。そんな自分の姿をふと客観視すると、「私…ここでゲラゲラ笑うってかなり性格が終わってるんじゃないかな…」という気がしてきますが、でも面白いので笑うことをやめられません。

婚活バトルフィールド37の好きなところは、ずば抜けたセリフのセンスと面白さなのですが、それだけではないのがすごいところなんです。
読んでいると、本当にいろんな感情が動かされるのです。
3巻なんて、登場人物たちに対する愛おしさで悶絶してしまいました。
青島さんも内田さんもベースは素直なのに自分の芯の気持ちに鈍くて、それゆえにコミュニケーションが食い違っていく様が、切ないけど可愛くて……。
青島さんが内田さんに送った長文謝罪メッセージは確かにひどいものですが、正直なところ、「内田さんの母、祖母、妹、三等親以内の女性親族を除けば、私が世界で一番内田さんのことが大好きな女性だと思われます」という一文でなんだか泣きそうになってしまいました。なんてかわいい文章を書くんだ…!
でも、作中では全然素晴らしいメッセージとして扱われていないところもよかったです。

 

本人たちはそれなりに自分を取り繕い、相手を気遣っているつもりなのだとは思いますが、強すぎる「素の自分」を全く隠しきれておらず、そんな3人がワーワーと交流している様子を見ていると、なんだかすごく心が洗われるのです…。


つづきも楽しみ!
本当に大好きです。
作者の方がえがくつもりのところまで、全部ちゃんと読みたいです。

 

 

 

それにしても、意図的に描かれているとは思いますが、社会の風潮を受けて自分の属性や容姿、経験を恥ずかしく思ったり、そこを負い目に感じて自信を無くしたり、そういうことってすごく悲しいなぁ…と思いました。「社会…クソが……!」という気持ちの高まりを感じます。ゲラゲラ笑ってはいるものの、ツーン…ときます。
婚活バトルフィールド37には、実に多様な感情が詰まっています。