『君のためなら生きてもいいかな ハムスターのうにさんと私』 著:松村生活
書籍の告知が出た時から楽しみにしていて発売日に購入したのだけれど、大切に読みたくてとっておいていました。
今日はやけに気分の落ち込みもひどく、食欲もなく、でも何か読みたくて、少しだけ読もうかな、と読み始めたらあっという間に最後まで読んでしまいました。
軽い読み口だけれどすごく内容が濃く、松村生活さんとうにさんが交流している場面が特に好きです。(動物病院の待合室での話や、松村生活さんに助けを求めるうにさんの話など)
あと、爪を切ってもらったあと活発になるうにさんがかわいかったです。
松村生活さんが、うにさんとの日々も、うにさんの死も、うにさんが死んでしまったあとの日々も、全部味わいながら過ごしているように見えたのが印象的でした。
私はどうしても死というものから目を逸らしてしまうところがあり、だいじな時を一緒に過ごしてくれた実家のねこ達の死を、何年か経った今でも味わうことができていません。
本当は、ねこ達と過ごした日々を思い出して、もう一度味わい直して、色んなことを感じたいのですが、どうしてもできないんです。
だから、この本を読んで、それをしている(ように私の目には映った)松村生活さんの姿を見て、勝手に心が洗われる気持ちになりました。
いつか私も、かつて一緒に暮らしていたねこやハムスター達のことを思い出し、楽しかった思い出や後悔などをたっぷり味わえたらいいなと思いました。
とってもいい本でした。
おすすめです。