みぞグミBLOG

描いた漫画/読んだものについての感想/日記を置いています。

(その2)パソコンでお絵かきをして気がついたこと

パソコンでお絵かきをしていてまた気がついたことがある。

パソコンは、手軽に「意味の分からない絵」を描くことができる。
どういうつもりで描くのか、などと考えないで描き始めて、考える間もなく描き終わる。
これは、漫画を作るのとは違うやり方だ。

漫画は出来上がるまでにたくさん工程があり、時間も労力もかかる。だから、たくさん考えて準備してから丁寧に作りたい。

パソコンで描く絵は、いつでもどこでも思いついたらすぐに描き始められる。描いている時間も漫画制作に比べたら長くない。
「あ、こういう絵ってどうかな!?」と思いついたらすぐに描き始めて描き上げることができる。フットワーク軽く動けるのは気持ちがいい。

たくさん考えてじっくり丁寧に作り上げるのも、何も考えないで作るのも好きだな。
どちらにも楽しさがある。

あと、意味が分からなくてかわいいもの、とか、意味が分からなくて面白いもの、っていうのもあるよなぁ~、っていうことも考えた。そういうかわいさも好き。

 

帰り道パフェ

寝具夏、パジャマ秋



無題

無題

いそがしい

アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ親指勢






ここから先はひそひそ話なのだけれど、私は「簡単に作り上げたものを人にいいと思ってもらうことはできない」という感覚がずっとあった。
だから、簡単に作ってしまうことに罪悪感があった。

今から8年ほど前、漫画原稿の息抜きに、手癖で描いたらくがきの写真を撮ってツイッターにしょっちゅう載せていた。

それを見ていた身近な人(当時)に、「簡単に描ける絵ばっかり描いていたらうまくなれないよ。もっと自分の苦手な構図とかにも挑戦しなきゃ」と言われた。

私はその時反射的に「いや、これはただのらくがきだから別に技術を上げるために描いているわけじゃないし…」と思ったのだけれど、そのあとすぐに「こんな考えをしているから、私はいつまでも絵が下手なのかな」と思った。

でも、今は手癖で描く息抜きのらくがきもいいものだと思う。
手癖には、日々積み重ねているものが現れるから、描いてみると結構楽しいよ。
私ってこのモチーフをよく描くなぁ、どうしてなんだろう?とか、こういう色づかいが好きなのかな、とか、そういうことが分かる。
あと、手癖では描くことができないものにも気づくことができる。
色々分かって面白いから、これからも手癖のらくがきもたくさんしたいなって思う。

あと、今、あの時の人に言いたいなって思ったのは、手癖で簡単に描ける絵を何枚も何枚も描いていると、9割の簡単の中に1割のむずかしいを入れたくなってくるよってこと。
全部簡単だとだんだん飽きてきちゃって、少しの挑戦をスパイスみたいに入れたくなってくる。
だから、簡単に描ける絵ばかりを描いていても心配いらないよ、と思った。