みぞグミBLOG

描いた漫画/読んだものについての感想/日記を置いています。

〔入院日記〕1日目~ 3日目

先日、2年以上かけて準備を進めてきた顎の手術をしてもらってきました。
「下顎変形症」という、顎の骨の歪みを矯正するための手術です。
色々あり、私は幼いころから永久歯を10本くらい失っていているため、噛み合わせがすごく悪いです。
そんななかで無理やり食事をする生活を長年送ってきてしまったことで、かなり顎が歪んでしまったみたいです。
見た目が歪んでいるだけなら別に気にしないのですが、私が10代の頃から悩まされている肩こりや腰痛もそこに起因するものなのではないかということで、このずっとあった肩こりや腰痛がなくなるかもしれないのは夢みたいだな~と思い、今回手術をすることに決めました。
あと、食べることは大好きなのに咀嚼することはずっと苦痛に感じていて、正しい噛み合わせで楽しくごはんを食べてみたいという気持ちもありました。

そして手術も無事終わり、退院したので、入院の記録を簡単に書き残してみます。

入院1日目(手術前日)

病院に行く前に実家に寄り、キャリーケースを借りて、入院中に捨てられないもえるごみを代わりに捨ててもらうため親に託す。(ごめんありがとう…)
祖母が梅干しがゆのようなイチゴヨーグルトを食べさせてくれる。

画像1


病院に着き、病室に案内される。3人部屋。
あとから足りない分を作ったような、結構ぎゅうぎゅうなつくりの部屋だった。

いま、医療の現場も大変な状況だというのに、看護師さんたちはとても親切にしてくれる。私が不安な気持ちにならないように、すごく気を遣ってくださっているのを感じた。
手術に際して色んな気持があるので、そういうことをいっぱい日記帳に書く1日になるかと思ったけれど、意外とそういう気持ちにならない。

ベッドでごろごろとしながら瀬尾まいこさんの『春、戻る』を読み終える。

21時から絶食なので、少しでも手術後の回復の助けになればと思い、鉄分ヨーグルトドリンクと牛乳を飲んでおく。

入院

1か月くらい固形物も食べられなくなるので、最後に芋を揚げたお菓子も食べておく。
食べている途中で、甘いものの方が食べたかったかもしれないことに気づく。
手術前で緊張しているせいか、すこし熱っぽさがあった。

入院2日目(手術当日)

手術は、朝9時からお昼過ぎまでの時間で行なわれる。
手術に携わってくれるお医者さんたちがみんな柔らかい雰囲気で優しかったため不安な気持ちはだいぶ減ったけれど、手術の前、やっぱり怖くて手術台の上で少し泣いてしまう。

午後からの手術だと、術後の苦しさも寝てやり過ごせる感じがしていいのだけれど、お昼ごろに終わってしまう手術だと一日を長く感じてつらかった。

術後、どうやって日中をやり過ごしたのかあまり記憶にないけれど、とにかく寝てじっとしていることもなんだかつらいし、かといって座っていることも気持ち悪くてできない、というような状態だった。

手術なんて受けなければよかった…と何度も考えるくらいつらい。
2回ほど赤黒い血を吐いてうんざりした気持ちになった。
固定していて口が開かないため、吐くことにより苦しさを感じた。

以前骨折の手術をしてもらった時の全身麻酔でも吐き気がひどかったことを伝えていたので、吐き気の原因となる痛み止めの量を減らしてくれたらしいのだけど、やっぱり気持ち悪くなってしまった…。
若い人は医療用麻薬の副作用で吐き気を催してしまう人が多いみたい。

そしてやっと夜。
もう、寝てしまえば次の日が来て少しは楽になれる…と思ったのも束の間、なんだか呼吸がものすごく苦しくなり、脚が痺れ始める。
看護師さんに、脈が速いので脱水症状かもと言われる。
なぜこのタイミングで…!?と泣きそうになる。
脚の痺れが本当にひどくて全然眠れない。
看護師さんに症状を訴えるけれど、主治医の判断がないと点滴を増やしたりすることはできないので、自分で水分を摂ってもらうしかないと言われる。
口が固定されていて開かないので、シリンジ(スポイトみたいな注射器)経由でしか水を飲めず、コップ半分の水を飲むのにもすごく時間がかかる。
このペースじゃ絶対に脱水症状から抜けられん…と思い、看護師さんにスポーツドリンクを買ってきてもらう。
ちびちび飲んで、明け方ようやく脚の痺れがおさまり、2時間ほど眠る。

入院3日目

2時間しか寝ていないのに結構すんなり起き上がれる。
顔がパンパンに腫れている。
口の中に血がたまらないように口から管が出ていて、さらにそこから出た血をためておくポシェットのようなものが首からさがっている。

寝転がりながらイヤホンで音楽を聴くと、すごく癒された。
この時めっちゃ音楽に助けられた。音楽すごい、ありがとうと思った。
音楽を聴いているうちにちょっと元気になってきて、本を読み始めたり、デレステをやり始めたり、メールを返信したりする。
ちょっと気持ち悪いけれど、楽しいという感情を結構持てた。

石井睦美さんの『愛しい人にさよならを言う』を読み終える。
題名の通りでとてもよかったと思うところと、題名の通りで少し残念に思うところの両方があった。
入院中は身体がしんどいかもしれないので、読み慣れた人の文章の方がストレスなく読めるのではないかと考えて持ってくる文庫本を選んだのだけれど、正解だったな。

もう脱水症状になりたくない一心で、看護師さんに付き添ってもらい、スポーツドリンクを買いに行く。

入院2

夜は術後初めてのごはん。
メニューは
・おもゆ
・抹茶コーンスープみたいな味のする液体
・ホットミルク(生乳じゃなくて、カルシウム2倍みたいな乳飲料…?)
・160kcalくらいあるリンゴジュース

今日こそはゆっくり眠れるといいなと思いながらベッドに入る。
消灯後、好きなアイドルの子の配信を聴きながら寝落ちてしまう。
(配信の中で歌を歌ってくれていたのがすごく心地よくて…)

しばらくすると、かゆみで目が覚める。
なんと蚊がいるようで、3か所も刺されている。
かゆい……。
私はもともと蚊に刺されにくくて、夏場でも1回刺されるか刺されないかくらいなのに、なぜ今…?こんな時に限って…?と思わず笑えてくる。
スポーツドリンク飲んだからかな。
ナースコールで看護師さんに蚊に刺されたことを伝えたらキンチョールを持ってきてくれた。

今夜も安眠はむずかしいみたい。



つづく