『しあわせは食べて寝て待て』 著／水凪トリ
今さっき読み終えたばかりです。
“かつての私”や“昨日の私”に寄り添ってくれる漫画とは今までたくさん出会ってきたけれど、こんなにも“今日の私”に寄り添ってくれる漫画があっただろうか、と感動してしまいました。
難病だけれど障害年金が出るほどの重い症状はなく、フルタイムで働くことはできないけれどまったく働けないわけではなく、そういったグレーの場所に立っている人の物語が、驚くほど今の私の心の拠り所になってくれました。
困っているのは間違いないのに、社会保障とか公的な制度といった枠に入れない人というのはきっとたくさんいて、それはすごく孤独な気持ちだと思います。
そんなのは、困っている人の実情に合っていない制度に問題があるのだけど、そうはいっても制度や構造が変わるまでには時間がかかります。
私も、早く社会を変えてやりてえ！！我に力を！！！という気持ちでいっぱいですが、毎日12時間寝るわごはんは食べられないわというのが現状。
そういう、「私なんか気持ちだけで、実際は社会的にも人間的にもだめだよね……」という暗い気持ちに灯りを灯してくれたのがこの漫画でした。
まず、今日を明日に繋げていこうという元気がもらえたんです。
私はこの漫画を読んでいるあいだずっと目が震えていて、読み終えた後には少しずつ元気が湧いてきました。
きちんと炊いて食べる自信がなくてずっと切らしていたお米も買って帰ることができましたし、色んな地方の食材を扱うお店に入り、欲しいなと思ったものを買ってみることもできました。
張り切って自炊しようかとも考えたけれど、最初から飛ばし過ぎてできなかったら心がくじけてしまうので、日持ちのするものだけ選びました。
今、このはぁぶ緑茶を飲みながらこのブログを書いているけれど、美味しい～。ほ～。
この純黒糖を使って、去年もやった黒糖ブルーベリー酢づくりもやるつもりです。
何年か前に、松虫さんと嘉村さんと一緒に薬膳鍋を食べた時から、薬膳って興味あるな～と思っていたので、そういうところもすごく楽しかったです。
ここ数日、現代日本で生きるのはもう無理じゃないかな……とふさぎ込んでいましたが、また今日から、自分～ヨシヨシ～って感じに励まして栄養あげてやっていくか！という気持ちになれました。
すごくすごくおすすめの漫画です。
余裕ができたら薬膳の勉強もしてみたい！
追記：
絵もすごくすてき。
おちつく筆致です。
作者の方がツイッターに一話目を全部上げていらしたので、リンクを貼っておきます。
自分にとってのしあわせを、１から紡ぐ話① pic.twitter.com/oyVFbomj35
— 水凪トリ「しあわせは食べて寝て待て」 (@mizunagitori) 2021年5月5日
